N国のことを書いてすぐスマートニュースを開いたら
NHK受信料の支払いは義務
というのが閣議決定された記事を見て
コレって早速思惑通りなんじゃないかと思っている884です。
この後が余計に楽しみです。
あくまでエンターテイメントとして、ですが。
さて、今日は先日若者のすべてを勝手に解説しましたが、そのために聴き込んでて気付いたのが、身近な先輩の名曲が最後に残る感覚が同じなので(狙っているとかはないと思うし、似ているから、、、とかそういうつまらない話ではないです)この良さは勝手に伝えたいと思い、あの解説がタイムリーなうちに勝手に紹介しちゃおうと思います。
それが先日イベントで
サポートカホン、コーラスとして参加させてもらった
横浜は鶴見出身のビンテージロックデュオ
もりきこのお2人の大好きな曲
「首都高1号羽田線」
練習としても
普段以上に沢山聴き込む中で
勝手に勝手な解釈を自然としてしまい
その結果若者のすべてと同じくらい
ノスタルジックで温かい感動を残してくれる楽曲だと思ったので勝手に。
まずは普通に聴いてみてほしい。
そしてそのあと歌詞を。
A
制限速度で走る首都高1号羽田線
そびえるビルディングの壁と
色褪せた看板広告
オレンジのライトが連なる
トンネルはまるで宇宙船
群青色の京浜運河をくぐり抜ける
B
どうしてだろう?
見慣れた景色が
やけに鮮やかに映り込んでくる
A'
BGMはエンジン音
ノイズとシンクロしている
隣で微睡むあなたはいない
2A
横浜を出て東京へ
多摩川の橋を渡ると
並んで走るモノレール
近くに見えるのは滑走路
平和島あたりを過ぎるとだんだん道は渋滞
浜崎橋ジャンクションを抜けるとまた動き出す
2B
分かっているんだ
当たり前の世界が
やけに鮮やかに映り込んでくる
2A'
あなたが好きなラブソング
風のノイズに消されても
口ずさんでいたあなたはいない
C
同じ空間で呼吸(いき)していたことが
何より愛しく思える
面影と後悔置き去りにして
あなたは空の向こう
A
制限速度で走る首都高1号羽田線
今でも微笑むあなたがいるよ
よくあるAメロ⇨Bメロ⇨サビという展開ではなく、Aメロ⇨BメロのあとまたAメロに戻るというシンプルな構成。
これはビートルズが原点というお2人らしい展開。
でも歌詞面やサウンド面を解いていくとこの展開だからこそ、この曲の素晴らしさが生きていると改めて気づくので、そこを勝手に解説していこうと思います。
Aメロ
車窓からの景色を一緒に見てる気分になれる情景描写。
2番では言葉にもしていますが、知ってる人ならあ、都内方面へ北上しているんだなという動きが情景でわかる。
若者のすべては固有名詞をなるべく使わない情景描写で、誰しもがそれぞれの経験を当てはめて共感することができる。
この曲はタイトルからして、それとは全く逆。
しかし、狭いからこそこの高速道路を通ったことがある、知ってるという人からすると、それぞれのとかではなく、全員が全く同じ景色を共有することができる。
受け皿は狭いのかもしれないけど、同じ景色をガシッとはめて共有できることで、共感の度合いとしては遜色ないものになります。
そしてBメロで心情の描写に変わる。
ここでコード感としても切ない色に変わることで、その心の揺れが明るいものではないのも際立てている。
知っている筈の景色がそう感じるほどのことがあったのか。それは何だろう?というある種期待感のようなものも膨らむようなメロディにもなっていて、ワンコーラスのドラマとなる部分を作っています。
そして歌詞面でいうと
情景からここで心情への転回する構成が若者のすべてもそうで、ここに共通する部分があります。
情景を描いておいて、その景色を経ての心情へ移り、その後サビでその要因・対象を表す。
この曲ではサビではないですが、だからこそAメロと同じメロディというのが生きてくる。
一応A'として記載させてもらった部分がサビのようなものなのですが、ここに展開の妙があります。
場面のイメージを浮かべてもらうとわかりやすくて、Aメロの場面は車内から見えている景色。そしてBメロはそれを経ての心情だから人の中に場面がある。
そしてA'はメロディがAに戻ると同時に場面も車内に戻ってくる。戻ってくるんだけど、描いてる対象が景色から、車内の音となる。
ここが素晴らしい展開で、また情景に戻ると起承の部分に戻るカタチになってしまうので、最後の節でこの曲が描く対象を表現するために、車内の音へ移して、美しく起承転結が描いてある。
A景色⇨A景色⇨B感情⇨A'結論
これが1・2番とも一貫されていて非常にシンプルなのに美しい。
この点は若者のすべてとは展開が違うけど
やってることというか構成は同じで、最初に書いた通り、この曲はさらに受け皿を狭くすることで誰もが同じ景色を共有できるように仕掛けてあります。
だから最終的に受け取る共感や感動度合い的に並ぶようになっている。
若者のすべては個人的には2番があるから
なるほど!だからそのタイトルか!ってなりました。
それくらい間口が広くて、共感を聴者に委ねているから対象が多い。その分1つ1つの度合いが減るが、広く受け取った分をトータルすると膨大なものになっている。
逆にこの曲は固有名詞で景色を固定してる分、分からない人からすると情景での共感は難しいけど、知ってる人からすると本当に共に車に乗ってる感覚になるくらい、コレは描写に委ねた作品。
その分まで1つが深いから、結果トータルすると膨大なものになっている。
どっちも本当に素敵。
どっちがいいも悪いもない。
ただ、このくらいどちらかに美しくないと中途半端になるのかな、、
少し逸れましたが
この曲のエグいところはここから!!
2番終わりのCメロで全て持っていかれます。
イントロに戻るかと思いきやの転調。
Bメロでは歯を食いしばって我慢していたかのような対象への想いを爆発させるような展開。
メロディ・コード感も絶妙。(コードの専門知識は皆無なので偉そうに言えません。ので、感覚的な表現で申し訳ないです。。。)
そして「空の向こう」というワードのおかげで、ここで初めて対象が故人であることがわかります。
そこまではただの関係的な別れとしても捉えられ、悪い言い方をするとフワッとしていましたが、ここでさらに受け皿を絞り、確定的なものを手渡してくれます。
だから、僕は大抵ここで泣いています。
さらに素敵なのが、この直後の間奏のギターフレーズ。
これも感覚的な話でしかないのですが、目線を空に持っていかれるようなリフ。
目線は空に持っていかれ、リズムも変わることで、PVなどだったら段々と引きの絵になって、車一台から街〜空〜って壮大な景色になっていくみたいな、そんなイメージが浮かぶ美しいアレンジ。
無駄に歌詞を並べるではなく、最後はそんなサウンドで故人とのドラマを聴者に委ねる。聴いた人が浮かべた人とのそれぞれの走馬灯が見えます。
この展開にお2人の音楽的な素晴らしさが出ていると思います。
そしてそれら全て受け入れて
1番最後はまた車内に画角を戻す。
隣には今もあなたがいる。
こんな美しい展開がありますかぁ!(金八風)
イントロでは走り出す車
アウトロでは走り去る車が浮かびますね。
人が、PV撮るならこんな感じだな
とイメージしながら感動できる曲は名曲です。
僕が曲作りで意識してるのはまさにそこで
どの曲も常に頭の中に実写でも絵でも映像があります。
それを聴者に伝える表現が難しい中
この曲は多分誰しもに同じ景色を見せているんです。
みんな同じものが見えていたるはずなのに、最後隣にいるあなたは、受け取った人自身が思い浮かべるあなたに変わっている。
これが本当にすごい!
感動。
お手本のような作品といえばそうなのですが
シンプルな展開に一見見せていながら
歌詞面もそうだしサウンド面でも
お2人の高い技術が詰まっていると思います。
そんな偉そうに勝手に解説を経て
是非今一度聴いてみて下さい。
ああ、感動。
同じく感動したら、是非ライブで聴きに行ってみてください。
お2人のライブは本当に素晴らしいです。
曲もこんなに良くて、ライブが最強ってなんなん!
最高かよ。
てなわけで今回も勉強になりました。
マジでコレ週一くらいでやろう。笑
(その前にちゃんとブログ書け。)
さ、自主企画が迫ってきました。
それについてのお詫びと説明かあって
それをしなきゃいけないんだけど
まずは詳細だけでも見てやって下さい。
2019.8.20
「歩いていこう」
会場:leaf room 豪徳寺
開場19:00 開演19:30
¥2000+2オーダー
ななせ
hyogi
884
どうか、どうか。
8月
20日leaf room 豪徳寺☆自主企画
24日信濃町黒姫駅前
27日松本ミュージックコートHANA
28日長野INDIA live the SKY
29日横浜BAYSIS
30日leaf room 豪徳寺
9月
4日中野新橋MELODIA Tokyo
7日目黒BAR PLUS+ リーディングライブ
12日豪徳寺leaf room
14日千曲市和かふぇよろづやワンマン
26日北参道ストロボカフェ
30日松本alecx